生い立ちと学生時代
――ご出身はどちらですか?
群馬県の子持村(現在、渋川市)です。16歳までそこで過ごしました。高校は、父からすすめられた前橋商業高校を1人で受験し、合格。遠い道のりを通いました。その後、高校2年生の春に母が土地を相続し、家を建ててからはそこから通学しました。
就職から雑貨への夢
――最初から保険のお仕事を?
いえ、もともとは雑貨屋さんを開きたい夢がありました。でも知識もなく始めても続かないと思い、まずは資金を貯めるため金融系に就職。当時の五大生保の一つである大手保険会社に入社して13年間、事務員として働きました。
保険業界が揺れる時期に「いつ辞めてもいいように」と雑貨の勉強を始め、池袋のスクールに土曜日の授業ができたので毎週通いました。仕入れやコーディネートを学び、退職を機に雑貨の移動販売をスタート。お客様と直接触れ合う時間は本当に楽しかったです。
保険営業への転身
――再び保険に戻られたのは?
長男が進学校に合格し、「大学にはお金がかかる」と考えて、またいつでも再開できるので、一旦雑貨の夢を封印しました。40歳のときに同窓会で外資系保険会社を紹介され、営業として再出発。最初は2校担当から始まり、最終的には群馬で一番多い19校を任されました。
営業を通じて相続や先生方のライフプラン相談に触れ、より専門的に学びたいと考えるように。ご縁があって現在の会社に入り、法人や相続を中心にコンサルティング業務をしています。
仕事の魅力
――相続や法人コンサルティングは楽しいですか?
はい、とても。相続は一つとして同じ事例がなく、お客様から感謝され、学びが深まります。知識を活かして役に立てることが大きな喜びです。士業の先生方と連携できることも心強いですね。
プライベートと価値観
――ご家族についても少し。
夫とは同い年でとても仲良し。家事も積極的にしてくれます。私は毎朝3時45分に起きて掃除を欠かさない性格。継続と努力は私の生き方そのものです。
――雑貨への思いは今も?
はい。小学生の頃から雑誌『私のカントリー』に憧れていました。今はアンティークやシャビーシックな雑貨が大好きで、アンティークショップ巡りは楽しみの一つ。娘がカフェをやりたいと言っているので、将来は雑貨とカフェを融合させた空間を一緒に作れたら…という夢があります。
信念と未来
――努力を続ける原動力は?
「幸せになりたい」という思いと、子どもたちにやりたいことをさせてあげたい気持ちです。私は物欲も強いので(笑)、そのために自分で努力してきました。
――10年後の自分を想像すると?
今と同じようにお客様に寄り添いながら、雑貨や旅行も楽しんでいると思います。具体的な目標を書き出すのは苦手ですが、感覚的に「やりたい!」と思ったことは止まらず実現してきたので、これからもそうありたいですね。